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「趣味」における品格
JUGEMテーマ:鉄道
来る3月13日にJRグループのダイヤ改正が行われる。乗客の需要を見極めて、限りある経営資源を有効に活用することは事業者として当然のことだ。その中で、乗客数が減ったり、車両が老朽化して廃止される列車が出てくるのはやむを得ない。今度のダイヤ改正では、上野と金沢とを結ぶ特急「北陸」急行「能登」という2本の夜行列車などが廃止される。

需要が少なければ当然のことながら運行本数も少なく、鉄道趣味的には希少価値の高い列車というわけだ。希少価値が高ければ、所有したくなるのは人情だろう。けれども、鉄道は公共財であるから私有することは不可能だ。そこで、写真に収めたり、実際に乗車したりということになる。私も、3月上旬に北陸本線経由で東京に出る計画を立て、「北陸」の寝台券を確保しようとしたが売り切れだった。

一昨日、東京から友人のH氏が来たので昼前に大阪で待ち合わせた。いわゆる「撮り鉄」の彼は、わざわざ上り「能登」に乗るべく、大阪経由で金沢入りするとのこと。新大阪駅前のビジネスホテルに1泊し、朝から撮影に励んでいたという。

大阪駅近くの「きしめん あまの」で昼食。ここの味噌煮込みうどんは絶品だ。きしめんも旨い。名古屋の味が大阪で楽しめるので重宝している。食事をしながら、鉄道談義と政治談義。その中で、一部の「撮り鉄」が線路内に立ち入って関西本線の列車を止めた事件などが話題となる。

「趣味」というものは極めて私的な領域で、その面白さを共有しない人間から見ると下らないものだ。私は国内の全鉄道路線(昨年12月に開業した富山市のセントラムを除く)に乗車したことがあるけれども、鉄道に乗ることを目的にするなど本末転倒としか言いようがない。自分でも馬鹿げていると思う。しかし、だからこそ、内田百間宮脇俊三の如く、「粋」に楽しみたいものだ。如何にもオタクですと思われるのは御免であるし、世間に迷惑を掛けるなどナンセンス極まりない。

大阪駅に戻り、特急「雷鳥23号」で金沢に向かうH氏とホームで立ち話。H氏の「鉄仲間」であるという大阪在住のM氏が見送りに来る。この列車に使用されている485系も来年の春いっぱいで廃車になるとのこと。M氏に見送られ13時12分に大阪駅を発車。私は、京都駅までH氏に付き合う。国鉄時代から使われている同形式には何とも言えぬ懐かしさを感じるが、一般の利用客からすると「古びて設備の劣った車両」ということになるのか。

京都駅には13時39分着。自宅近くの床屋で1ヶ月半ぶりに散髪。理容師の1人と雑談していたら、彼も無類の鉄道好きであることが判明。私が取れなかった「北陸」の寝台券(それもA寝台個室)を確保して、乗ってきたばかりだという。まったく羨ましい限り。
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